「より便利に」「より身近に」「より信頼される」という三つの改革プランに基づき進められた区役所・支所改革は、分権時代に相応しい「自治体内分権」を実践したもので、従来の支所は「総合支所」として、大幅に拡大された役割・機能を果たすこととなった。
条例に定められた総合支所の分掌事務は、地域振興および文化振興に関することや区民との協働の推進に関することなど一七項目に及んだ。
総合支所には、各種証明書発行や高齢者・子育て支援を担当するくらし応援課、区民の声を聞き区民参画の推進などを担当する地区政策課、防災やまちづくりあるいは道路・公園などの維持管理を担当する地区活動推進課の三課が置かれ、身近な問題への相談や申請に対応できる体制が整備された。
なお、麻布・赤坂・高輪・芝浦港南の四地区に加えて、それまでは区役所(本庁)が担当していた芝地区にも、新たに総合支所が設置された。また、住所にかかわらず、どの総合支所でも手続きの申請や相談などを受け付けられるような体制となった。