平成一八年九月に策定された「港にぎわい公園づくり基本方針」と、同二二年二月に発表された「子どものあそび場づくり二〇の提言」では、区民と協働しながら、まち全体・地域全体であそび場を考えていくという施策の方向性が示された。これを実際にする事業の例として、プレーパーク事業がある。
プレーパーク事業は、区が管理する公園等で、子どもたちの主体的な活動を引き出すプレーリーダーの見守りの下、子どもたちが自分の責任で自由に遊ぶことができる体験活動を、ボランティア団体等住民組織が実施する事業であり、平成二三年二月に高輪地区で実験的に始められ、その後、区内各地に事業が拡大した。
平成二三年三月には「プレーパークの基本的な考え方」がまとめられた後、同二八年三月には「港区プレーパーク事業支援実施要綱」が制定され、令和三年(二〇二一)四月現在ではプラタナス公園・高輪森の公園・港南緑水公園・有栖川宮記念公園・港南三丁目遊び場・亀塚公園で実施されている。