平成二四年に制定された「子ども・子育て支援法」を受け、同二七年、幼児期の教育・保育、子育て支援のニーズを把握し、幼稚園・保育園および地域子ども・子育て支援事業等の提供体制や質の確保を計画的に推進することを目的とした「港区子ども・子育て支援事業計画」が策定された。本計画は前述の次世代育成支援対策行動計画を引き継ぐ計画であり、港区の子ども・子育て支援施策は、この計画の下で総合的・一体的に推進されることとなった
計画では、目指す将来像を「安心して子育てができ、未来を担うすべての子どもたちが健やかに成長できる地域社会」とし、これを実現するための基本方針として、教育・保育施設等の充実、地域子ども・子育て支援事業の充実など九つの項目が設定された。また、幼児期の教育や保育、地域の子ども・子育て支援事業の量の拡充や質の向上については、数値目標が定められた。具体的には、幼稚園の充実として平成三一年度までに定員五六一人(三か所)増や三歳児保育区立幼稚園と預かり保育(子育てサポート保育)の拡大、保育施設の充実として定員一三三九人(二〇か所)増、学童クラブ事業の充実、一時預かり事業が併設された子育てひろば「あっぴぃ」の新規開設、子育てコーディネーター事業の実施、認定こども園の実施などが挙げられた。