平成三〇年三月に策定された港区基本計画(平成三〇〜三二年度)では、「区役所・支所改革」や「参画と協働」により築いてきた地域の絆や多彩な地域資源等の強みを生かし、総合支所を中心に、地域の課題を地域の皆で解決し、お互いに支え合う、地域の誰もが安全に安心して心豊かに暮らすことができる港区ならではの地域共生社会の実現に取り組むこととされた。港区ならではの地域共生社会は、
①誰もが安全、安心に地域で住み続けられる社会……子ども、働き盛り世代、高齢者など誰に対してもライフステージに合わせたサービスが提供され、安全・安心に地域で住み続けられる社会。
②誰もがルールを守り快適に生活できる社会……誰もが参画と協働によってつくり上げた港区のルールとまちのマナーを守ることで、笑顔が行き交い、心地よく過ごせる社会。
③誰もが心豊かにいきいきと暮らせる社会……活力にあふれ、魅力あるまちの中で、誰もが生涯を通じて心豊かに健康で暮らしながら、夢や希望を持ち、日々いきいきと活動できる社会。
④誰もがお互いを尊重し、共に支え合う社会……平和や人権、生活習慣や文化、価値観などの多様性や人格と個性を互いに尊重しながら、共に支え合う社会。
という四つの社会によって実現されるものとし、これを目指して計画を推進していくこととされた。
なお本計画では、前計画で示された五つの重点課題に、「多様な人が共生する地域社会の実現に向けた取り組みの推進」を加えた計六つの重点課題が設定された。 (名取良太)