15:麻布永坂町

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麻布狸穴町の西に隣接し、同町と同じく麻布丘陵の南側斜面の一部である。現町域の西辺の大きな坂は戦後拡大したものであり、その西端が元の永坂で、その上下の坂の一部が六本木五丁目に含まれ残っている。町名の由来は「長い坂」とされるが、長坂氏の居住地があったとの説もある。
明治二年(一八六九)に飯倉永坂町と光照寺門前を統合、同五年には武家地や寺社地も統合した。町域西部は店舗が次第に小住宅に変わっていったが、東部は大邸宅の町並みを残していた。現在まで、この町域と麻布狸穴町のみが住居表示未実施となっている。