財政調整協議の中での港区

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港区はいわゆる都心区に位置し、昼間人口が非常に多いことに対して夜間人口は少なくなるという性質を有した地域であり、いわゆる周辺区と呼ばれる区は昼間人口よりも夜間人口が多い、あるいはその差が小さいということになる。都区財政調整制度においては人口が一つの重要な単位になるが、それはそこに在住している夜間人口を基本的には反映するもので、昼間人口の反映をするとすれば、補正係数で調整する必要があるが、都区財政調整という都と特別区全体で作り上げる制度の中では簡単にはいかない。また、都心区と周辺区は数としても都心区とされる区が少なく、周辺区とされる区が多いということもあり、財政需要算定を巡る協議の過程では困難もある。