オイルショックと高度経済成長期の終焉

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昭和四六年(一九七一)八月のニクソンショック、同四八年一〇月に勃発した第四次中東戦争によって引き起こされた第一次オイルショック、同五四年一月のイラン革命によって引き起こされた第二次オイルショックを受けて、わが国の高度経済成長は変化を遂げた。すなわち戦後のキャッチ・アップの時代から、円高不況、石油資源高などによる不況とそれを乗り越えての安定成長の時期となる。
特別区の制度改革でいえば、前項で述べたとおり改正地方自治法の施行により、昭和五〇年四月に二四年ぶりの区長選挙が行われ、公選区長が復活した。また特別区の事務は基本的に一般の市と同じものを行うこととなり、特例として府県や政令市が行う保健所も区に移管された。また都配属職員制の廃止により、区職員への身分移行が行われた。