経常収支比率の推移と比較

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表6-5-1-2(*)はこの時期の経常収支比率の推移と比較である。一九九〇年代の財政危機を乗り越えたとはいえ、経済の停滞期は続いており、平成一二年度以降も難しい財政の舵取りが求められる時代が続いた。それでも経常収支比率はこの時代には80%を超えることはなく、比較的安定していたといえる。
二三区平均よりは一貫して10%程度、全国の市町村平均と比較すれば20%程度低い数値になっており、一九九〇年代に他区に先駆けて財政危機に陥り、それを行財政構造改革で乗り切った経験が他区と比較して安定的な財政運営を可能にしていると考えることができる。