ヒートアイランド対策

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都市活動が活発な港区では、ヒートアイランド現象による気温の上昇も問題となっている。港区ではヒートアイランド問題への対策のため、平成一七年に区の組織内に港区ヒートアイランド対策委員会(同二〇年度に地球温暖化等対策委員会に名称変更)が設置されている(港区 二〇〇九)。同年六月には気温・湿度の詳細な調査を行うため、区内二七か所に気象観測装置を設置し、ヒートアイランド観測網が整備された(同上 二〇〇五)。また、屋上などの緑化事業として、同年八月には、港区ほか都心六区および東京都、事業者、NPO団体とともに「クールルーフ推進協議会」が設立された。クールルーフとは、ヒートアイランド現象の緩和のために、屋上緑化や高反射率塗料により建築物の屋根などの表面を涼しくすることである。協議会では平成一七年から三か年、屋上緑化や高反射率塗料を施工する民間建築物に対する事業費の助成が行われ、ヒートアイランド対策が進められた(同上 二〇〇九)。  (小田勇樹)