国内外の観光目的の来訪者に対応する取組

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港区としての観光サービスへの取組として、最も目にする機会が多いものは、観光・街区案内標識の設置であろう。平成二九年度時点で一九〇基を設置し、初めて港区を訪れた旅行者でも安全で安心して快適に港区内を観光できる受け入れ環境を整備する一環として行われている。平成二四年度には東京モノレール浜松町駅三階コンコースに、令和四年度には札の辻スクエア一階に港区観光インフォメーションセンターが設置され、観光案内と観光情報の発信等を行っている。この他、民間事業者との協定により、台場地区の商業施設内等に港区観光インフォメーションセンターを設置し、情報提供を行っている。

図10-6-4-1 港区観光インフォメーションセンター


平成二五年度にスマートフォンを活用した観光情報の発信、同二四年度に港区観光ボランティアの活動支援を開始した。これは区が実施する「観光ボランティアガイド育成講座」を修了した観光ボランティアガイドが区内の史跡や建築物や景色などを巡るツアーを実施し、様々なエピソードを交えて案内する活動を支援するものである。現在では日本語だけでなく、英語のツアーも実施している。
また、外国人居住者向けの情報発信も古くから行ってきた。昭和六二年四月に発刊された英文区報「Minato Monthly」においても善光寺の紹介記事が見られる。翌年には英文観光ガイド「88 CITY WATCHING IN MINATO-KU」を発行し、外国人居住者向けではあるものの、外国人観光客にも好評を博した。この取組は現在、「Minato City Guide and Etiquette 港区観光&マナーブック」の発行に継承されているほか、区民・区内事業者等のために「港区 Are you ready for OMOTENASHI? 訪日外国人旅行者の心をつかむおもてなしのヒント」も作成している。
平成二二年には観光マップの多言語化が行われ、日本語・英語のほか、中国語版・ハングル版が作成された。
このほか、シティプロモーションの一環として、観光情報誌「ハレノヒ」を配布、その後、シティプロモーションツール「とっておきの港区」を区内ホテル客室等に配置しており、前述のスマートフォンを活用した情報発信も含め、同様の外国語対応をしている。このほか「港区ワールドプロモーション映像」の制作、配信を通じ内外の視聴者に港区に対する興味関心を高め、来訪意欲の向上の取組も行っている。
さらにバリアフリー観光の推進のため、平成二八年からバリアフリー状況の調査を行い、翌年度から「バリアフリーまち歩きMAP」の発行・配布をしている。  (中村 仁)

図10-6-4-2 「Minato City Guide and Etiquette」表紙

図10-6-4-3  「港区 Are you ready for OMOTENASHI?」表紙