〔第二項 港区の動向〕

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これまで記述してきたわが国の社会福祉の動向を前提に、港区の社会福祉の動向について取りあげる。ただし、戦争直後の定礎期は、政治的、経済的、文化的な混乱、国民の大衆的窮乏など、社会全体が混乱の中にあり、利用できる資料も限られている。幸い、港区では昭和三五年(一九六〇)と同五四年に区史が編さんされており、社会福祉についての貴重な記述が残されている。このため、活用可能な部分については底本とする。
なお、各期における港区の動向については、まず、基本的な動向を記述し、以下、生活援護、子どもの福祉、障害者の福祉、高齢者の福祉、地域福祉、その他の領域ごとに、関連する事項を掲載する。