ごあいさつ――――2
刊行のことば――――3
序章――――8
第Ⅰ章 港区の地形と地質
1 港区の地形の概要
ⅰ 港区の地形を歩く――――10
1)赤坂見附から溜池へ 2)六本木から麻布十番へ 3)芝から高輪へ
ⅱ 台地と谷――――13
1)台地の分布 2)谷地形の分布
ⅲ 武蔵野台地の地形区分――――16
ⅳ 東京湾岸の低地――――18
1)低地の地形 2)埋め立ての変遷
2 地下構造と地質
ⅰ 三つのプレート(北米・フィリピン海・太平洋プレート)の上に位置する港区――――20
1)港区周辺のプレートと地震
ⅱ 関東平野の地下に広がる上総・下総層群――――21
1)関東平野の起源 2)港区内の上総層群 3)港区地下の上総層群北多摩層 4)港区地下の上総層群東久留米層 5)港区内の下総層群
ⅲ 台地をつくる堆積物と関東ローム層――――24
1)武蔵野台地のなりたち
ⅳ 低地に分布する沖積層――――27
1)海面変化と地層の形成 2)丸の内埋没谷を埋積する沖積層
3 地形の変遷
ⅰ 日本列島と関東平野の成立――――28
1)日本列島の成立と中新世の日本海開裂 2)関東平野の起源
ⅱ プレート運動と上総トラフの陸化――――30
1)関東平野の成立
ⅲ 氷河性海面変動と地形・地質――――30
1)氷河性海面変動とは? 2)氷河時代の東京 3)埋没地形の分布
ⅳ 縄文海進と沖積低地――――32
ⅴ 歴史時代の地形変化――――34
1)東京低地 2)日比谷入江
◎コラム・Ⅰ───── 36 ─────東京湾の埋め立て 港区と坂
第Ⅱ章 港区の気候と気象
1 港区の気候・気象を捉える視点――――38
2 港区における気候・気象の特徴
ⅰ 港区における気象等の観測点――――39
ⅱ 観測データの統計について――――40
1)観測データの期間について 2)東京の平年値による気候の特徴 3)気象データ解析の留意点
ⅲ 降水――――42
1)降水量の季節変化 2)降水の頻度と強度 3)降水の空間分布と短時間強雨
ⅳ 気温――――45
1)気温の季節変化 2)東京の気温分布を捉える 3)冬季夜間の気温分布 4)夏季日中の気温分布 5)海風の侵入と港区の夏季気温分布
ⅴ 相対湿度――――49
ⅵ 風――――50
ⅶ 日照時間と日射量――――52
ⅷ 大気汚染――――53
1)窒素酸化物 NOX(一酸化窒素 NO、二酸化窒素 NO2) 2)浮遊粒子状物質 SPM
3)光化学オキシダントOX 4)微小粒子状物質PM2.5
3 気候の変化と変動
ⅰ 地質時代から歴史時代の気候――――58
1)始生代から中生代 2)新生代と氷河時代の開始 3)第四紀完新世・歴史時代
ⅱ 観測時代の気候変化――――60
1)気温 2)降水 3)相対湿度
4 気象災害
ⅰ 気象災害について――――65
ⅱ 東京の水害――――65
ⅲ 港区における床上・床下浸水の発生状況――――66
◎コラム・Ⅱ───── 67 ─────地球温暖化と温室効果
都市ヒートアイランド現象の形成要因
海陸風の交替時刻
大気現象の時間・空間スケール
第Ⅲ章 港区の生物
1 港区の生物の変遷と特徴
ⅰ 生物の歴史的移り変わり――――72
1)有楽町海進以前の関東平野 2)植生の歴史的移り変わり 3)動物の歴史的変遷
ⅱ 生物学的特徴――――75
1)潜在的な生物相 2)都市型自然環境 3)都市生態系
ⅲ みどりの分布と巨樹、古木、天然記念物――――77
1)緑被率とみどり率 2)天然記念物など
2 港区に生育・生息する生物
ⅰ 陸上の植物――――80
1)陸上植物の概要 2)コケ類とキノコ類 3)自然教育園のシダ植物と種子植物
4)自然教育園以外の維管束植物 5)街路樹と壁面緑化
ⅱ 陸上の動物――――85
1)土壌動物 2)昆虫類とクモ類 3)両生類、爬虫類、哺乳類 4)鳥類
ⅲ 水辺の生物――――93
1)水生植物 2)陸水域の底生生物 3)海域の底生生物 4)陸水域の魚類 5)海域の魚類
◎コラム・Ⅲ───── 100 ─────ビオトープとエコロジカルネットワーク
第Ⅳ章 自然の歴史と人びと――――102