❖自然と人びとの関わりの今後を考える

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 人びとの活動は自然に左右され、また自然は人びとの活動によってしばしば変化する。港区では、こうした自然と人びとの相互作用が、およそ3万年にわたって展開してきた。その間、作用の質や規模、速度が変化し、今もなお変わりつつある。とりわけ地形や生物は、港区域がわが国最大の城下町・江戸の中枢に取り込まれた近世以降、大きく変貌した。第Ⅳ章ではまず、自然と人びととの関わり合いの歴史を整理している。さらに、文化財保護法あるいは文化財保護条例に基づく動植物保護の実例を通して、自然と人びととの関係の考え方の一つを提示し、本書の締め括りとした。