図2-ⅷ-5────東京都区部の常監局(一般局)で平均した昼間のOX濃度1時間値が0.06ppmを超えた日数の経年変化
国立環境研究所環境数値データベース(https://www.nies.go.jp/igreen/)の東京都における大気汚染常時監視測定局の月間値・年間値データをもとに作成。
基本的にOXの生成は光化学反応に起因することから、図2-ⅷ-6に示したOX濃度は、日射(図2-ⅶ-1b)が強い5月を中心として、4月から気温が高い9月までの日中に濃度が高くなる。また、光化学反応は、日中の海風によって原因物質が大気中を輸送される過程で生じることから、臨海部に比べて内陸側で高濃度になりやすいと考えられる。
図2-ⅷ-6────港区の測定局における光化学オキシダント(OX)濃度の時刻・季節による変化
a)赤坂局(自排局)、b)麻布局(一般局)、c)一の橋局(自排局)、d)芝浦局(自排局)、e)港南局(一般局)。1ppbは0.001ppmに相当する。統計期間は2000~2018年。
港区における環境総合測定局大気常時監視システムの資料により作成。