1)緑被率とみどり率

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 公園や斜面緑地などの樹木に覆われた土地や草地、屋上緑地などの緑被地の面積が区の面積に占める割合を「緑被率」といい、みどりの豊かさをあらわすとされている。港区の緑に覆われた面積は452.26ha、緑被率は21.78%で、東京都区内では練馬区、世田谷区、杉並区に次いで4位である(ここでは平成28年度に実施された『港区みどりの実態調査(第9次)』に基づいている)。緑被地のほとんどは樹木に覆われた土地で、緑被地の85%を占める。草地は11%、屋上緑地は4%である。平成13年度から5年ごとの調査では、緑被率は18.99%、20.51%(18年度)、21.78%(23年度)、21.78%と少し増加している。
 さらに緑被地に加えて裸地と水面のみどり機能を評価した面積の割合はみどり率とよばれ、25.30%を占める。それ以外の74.70%は建築物や舗装道路などの構造物や水面に覆われている。
 樹木に覆われた土地のうち、200m2以上の樹木の土地を樹林と定義すると、樹林の数は2,035か所、面積は249.92haで緑被地の55.3%を占める。
 区内の公園は167か所、106.10haで、面積の割合は5.11%を占める。公園の緑被地は72.81haで公園内での緑被率は68.6%(統計の基本面積が異なるため、報告書では66.6%と表示している)、区全体の緑被地の12.1%を占める。
 港区の斜面地は287.48haで区の面積の13.8%を占める。斜面地の10m2以上の緑被地は105.69haで、緑被率は36.8%を占める。これは区全体の道路を除く10m2以上の緑被地の27.0%にあたる。
 街路樹は12,146本、街路樹路線延長は106,164mで、10mあたりに1.14本、植栽区間の道路面積は0.288haで緑被面積(=樹冠面積)は0.032ha、11.06%を占める。平成7年度から5年ごとの調査では、街路樹の本数は10,898本、11,858本(13年度)、12,543本(18年度)、12,212本(23年度)、12,146本と、この10年ほどは少し減っている。
 屋上緑地は2,123か所、17.67haである。平成13年度からは10.69ha、9.52ha(18年度)、17.00ha(23年度)、17.67haと、この10年ほどで増加している。一方、壁面の緑化は117か所、面積では6,170m2である。