写真2-ⅲ-12────マガキ
写真2-ⅲ-13────アサリ
写真2-ⅲ-14────ホンビノスガイ
写真2-ⅲ-15────サルボウガイ
写真2-ⅲ-16────コメツキガニ
海産の底生生物の重要種は環境省RLの準絶滅危惧種NTに指定されているミズゴマツボ科のウミゴマツボ(写真2-ⅲ-17)1種で、お台場海浜公園の砂浜と磯浜で出現した。
写真2-ⅲ-17────ウミゴマツボ
外来種は14種で、外来種リストのその他の総合対策外来種に、イガイ科のムラサキイガイ(写真2-ⅲ-18)とミドリイガイ、コウロエンカワヒバリガイ、カワホトトギス科のイガイダマシ、フジツボ科のタテジマフジツボ、およびワタリガニ科のチチュウカイミドリガニが指定されている。
写真2-ⅲ-18────ムラサキイガイ
第2次生物現況調査では、港区と大田区、横浜市の大型軟体動物と大型甲殻類の記録を比較している。大型軟体動物では港区30種、大田区25種、横浜市42種、大型甲殻類では29種、24種、30種と両方の分類群で横浜市が多かった。これは、内湾性のマガキやタテジマフジツボ、イシガニなどだけではなく、外海性のミョウガガイ科のカメノテやオウギガニ科のスベスベマンジュウガニなどが出現したことによる。また、大田区では河口域のヨシ原に生息するモクズガニ科のアシハラガニやベンケイガニ科のクロベンケイガニなどが出現するが、港区では河口域もコンクリートで護岸されてヨシ原がないために、これらの出現記録がない。