樹林をともなう公園

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 有栖川宮記念公園(図1-3-5)や旧芝離宮恩賜庭園などはもともと武家屋敷で、屋敷林が残された状態で公園として管理されています。樹木の種類は粗放管理型の樹林とほぼ同じですが、下草刈りや剪定などがされているために、明るい林床には重要な植物に指定されているキンランなどが生育しています。林内には、カナブンやヒバカリ、コゲラなどが生息しています。
 園内に大きな池のある公園も多く、カルガモやカワセミ(図1-3-6)のような水鳥もやってきます。アメンボやコシアキトンボ(図1-3-7)などの水生や水辺の昆虫も多く生息しています。池の中にはクサガメやモツゴなどの在来種も生息していますが、多いのは外来種のアカミミガメやブルーギルです。
 

図1-3-5 有栖川宮記念公園(南麻布五丁目)

図1-3-6 カワセミ

図1-3-7 コシアキトンボ