第1節 総説

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伊皿子貝塚遺跡出土堀之内式土器


 約3万年の歴史をもつ港区域に時間の物差しを当ててみると、その9割弱が原始・古代と呼ばれる時代に相当します。一般的に、旧石器時代・縄文時代・弥生時代を原始、古墳時代・奈良時代・平安時代を古代とします。もちろん異なった考え方もあり、例えば、クニがつくられるようになる弥生時代の終わり頃から後を古代とし、武士の活躍が目立つようになる平安時代の半ば以降を中世とする時代区分もみられますが、本書では従来の考え方に従います。