海をのぞむ台地上のすまい

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図2-2-1 伊皿子貝塚遺跡で発見された敷石住居跡(右上の写真は白砂が敷かれている状態のもの)


 
 三田の台地から一段下がった緩やかな斜面地で、海を臨む1軒の後期初頭の住居跡が発見されました。貝塚が形成された堀之内式期の一時期前の称名寺(しょうみょうじ)式期の住居跡です。床の平面形状が柄鏡(えかがみ)のような形をした柄鏡形住居跡と推測されますが、後の時代に壊されている部分があるため詳しい形は不明です。また、床面に小石の帯を一周させていることや砂を敷いていることから、敷石住居跡と判断されました。
〈→『通史編』原始・古代・中世 「原始」第三章〉