図2-4-1 雁木坂上遺跡N地点出土土器
水田稲作農耕の受容は、生活用品に変化をもたらしました。土器をみてみましょう。縄文土器が深鉢形(甕形)土器、浅鉢形土器の組み合わせを基本とするのに対し、弥生土器は、物を煮るための甕形土器と主に貯蔵のために使われる壺形土器の組み合わせを基本とし、盛る器としての鉢形土器や高坏形土器などが加わります。また、土器に文様が付けられなくなりますが、南関東地方では弥生時代後期後葉に至っても壺形土器を中心に縄文が施文されます。
〈→『通史編』原始・古代・中世 「原始」第四章〉