図3-3-1 長門萩藩毛利家屋敷跡遺跡 古墳時代の竪穴建物跡群 Ⅰ区(部分)
写真提供:東京都教育委員会
古墳時代のむらの跡は、赤坂台地、麻布台地や高輪台地で発見されています。赤坂九丁目にある長門萩藩毛利家屋敷跡遺跡では、10軒を超える古墳時代前期の住居とみられる竪穴建物跡が検出されました。これらの竪穴建物跡はほぼ同じ時期につくられたと考えられており、比較的規模の大きいむらであったことが推測されます。まだかまどがつくられる前で、人びとは炉で煮炊きをしたり暖をとっていました。むらの有力者などは、亡くなると方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)に葬られました。
〈→『通史編』原始・古代・中世 「古代」第一章〉