第3節 秩父平氏流江戸氏の広がり

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 平安時代末期から鎌倉時代・南北朝時代を通じて室町時代に至るまで、港区域は、江戸氏の勢力圏でした。江戸氏は、秩父平氏の一族で、武蔵国江戸郷(現在の千代田区)を名字の地としました。源頼朝に従った「八カ国の大福長者」江戸太郎重長(えどたろうしげなが)が有名です。江戸氏は、豊島郡から荏原(えばら)郡周辺まで勢力範囲を拡げ、飯倉や桜田・蒲田など港区周辺の地名を名乗っています。