第4節 小田原北条領国のなかの港区域

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 関東の西半分を支配していた山内上杉氏と扇谷(おうぎがやつ)上杉氏の抗争である長享の乱(1487~1505)により、両上杉氏は戦力を消耗し、これに代わるように南から小田原北条氏の関東進出が始まります。大永4年(1524)正月13日、北条氏2代氏綱は江戸城主上杉朝興(うえすぎともおき)の留守を衝(つ)き、城代太田資高(おおたすけたか)・資貞(すけさだ)兄弟の内応を得て、江戸城を手に入れました。北条氏による江戸支配が始まります。