図4-5-1 善福寺の大銀杏
善福寺の墓地に、樹齢750年とされ、都内最古とも言われる巨大な銀杏(天然記念物)があります。この銀杏には浄土真宗の開祖・親鸞(しんらん)に関わる伝説があります。親鸞が当寺を出発するに当たり、携えた杖を地面に突き刺し、「念仏の弘法、凡夫(ぼんぷ)の往生もまた斯(か)くの如(ごと)きか(念仏を称えれば凡夫も救済される)」と唱えたといい、それにちなんで「御杖銀杏」と呼ばれるようになったといいます(別名「逆さイチョウ」とも言います)。
〈→『通史編』原始・古代・中世 「中世」第三章〉