江戸の知識とまちづくり

91 ~ 91 / 278ページ
 海手の屋敷造成が、この後、南に向けて進展する一方、台地や、台地に続く斜面、谷間でも大規模な造成がおこなわれました。台地上では関東ローム層まで削り、その上に盛土をして屋敷を造営していたことが多くの遺跡で確認されています。
 このような土木工事に、江戸時代の人びとの、地形や土砂に対する豊富な知識が活用されたことは想像に難くありません。
(髙山 優)