第4節 土地に刻まれた災害史

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 六本木三丁目の常陸下館藩石川家屋敷跡遺跡で、関東大震災の折に生じたとみられる地割れが検出されたのは平成24年(2012)のことでした。このような土地に刻まれた災害の痕跡が、しばしば遺跡発掘調査によって発見されます。火事で生成された焼土層は多くの遺跡でみられ、ほかに焼けた品々を捨てたごみ穴、噴砂、火山灰などがあります。ここでは、災害が江戸のまちづくりや人びとの暮らしに与えた影響を考古学の面から追います。