図5-5-1「江戸麻布御屋敷土地割差図」明和9年(1772)~安永2年(1773)頃
山口県文書館所蔵
明和9年(1772)、目黒行人坂の大火により長州藩の上屋敷と中屋敷が同時に類焼し、もともと下屋敷であった麻布屋敷を当面の居屋敷とするため集中的に普請がおこなわれました。この図はその際に作成された麻布屋敷の全体図です。「差図(さしず)」というのは設計図のことです。通常の上屋敷に遜色のない殿舎・施設を備えるに至った麻布屋敷の構造をよく示しています。
〈→『通史編』近世(上) 第二章〉
長州藩麻布屋敷の設計図
図5-5-1「江戸麻布御屋敷土地割差図」明和9年(1772)~安永2年(1773)頃
山口県文書館所蔵