第6節 勤番武士の江戸暮らし

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 参勤交代の制度により藩主に随従して江戸に住まう単身赴任の家臣を江戸勤番と称しました。彼らは藩邸内の長屋に居住し、有り余る時間を趣味や江戸見物、酒宴に費やし、寂しい単身生活をまぎらわしていました。近年、各藩の勤番武士が残した日記や小遣帳の分析が進み、比較文化論の視点からみた江戸研究の素材として注目を集めています。ここでは、勤番武士の江戸暮らしに焦点を当ててみましょう。