図5-7-1 汐留遺跡遠景
写真提供:東京都教育委員会
汐留遺跡は、3家の大名の江戸屋敷跡と縄文時代の包蔵地(遺物を含んだ土地)から成る複合遺跡で、江戸前島と呼ばれる微高地から南方の海浜部にかけて立地します。江戸時代初期、このあたりは海辺の葦原(あしはら)でしたが、北端の一画を播磨龍野藩脇坂家が拝領し下屋敷(後に上屋敷)を構えました。播磨龍野藩脇坂家屋敷跡遺跡はその跡地に相当し、屋敷の御殿空間、長屋空間、庭園空間を構成するさまざまな遺構と多種多様な遺物が発見されました。
〈→『通史編』近世(上) 第二章〉