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第5章 近世
第9節 増上寺と将軍家霊廟
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アジア・太平洋戦争の末期、繰り返された空襲は多くの人命を奪い、莫大な被害をもたらしました。その中で貴重な文化財の多くも失われました。増上寺域に存在していた徳川将軍家の霊廟も一部の門を除いて跡形もなく焼失し、今では、芝の地に絢爛豪華(けんらんごうか)な建造物が国宝に指定されて存在していたという記憶すら薄らいでいます。ここでは名刹増上寺と将軍家霊廟の姿に迫っていきましょう。