図5-11-1 文化12年(1815)「氷川大明神御祭礼」(『江戸御祭礼番付』の内・部分)
国立国会図書館所蔵デジタルコレクションより転載
日吉(日枝)山王権現社・神田明神社に次ぐ格式を誇る赤坂氷川社の祭礼は隔年の6月15日に開催され、氏子町々が単独で、または番組を形成して絢爛豪華な人形を飾った山車を牛車で牽(ひ)かせて行列し、赤坂一帯は祝祭空間となったのです。そんな祭礼見物の手引きとして「祭礼番付」が販売されていました。番組ごとの山車と山車人形を紹介する番付を手に熱狂する人びとの姿が目に浮かぶようです。
〈→『通史編』近世(上) 第三章〉