目次
/
第5章 近世
/
第11節 神社と祭礼――赤坂氷川社を中心に
山車巡行の復活
126 ~ 127 / 278ページ
赤坂地域では戦災を乗り越え9台の山車が残存していました。これを復活させ、人形も修復、貴重な文化遺産を後世に伝え、氏子地域の結びつきを強めようとする機運が盛り上がり、平成18年(2006)にはNPO法人赤坂氷川山車保存会が発足しました。行政とも協働しつつ支援者の輪を広げ、平成19年(2007)9月に100年ぶりとなる赤坂氷川社の山車巡行が実現しました。今では地域住民・企業・商店街が一つとなった祭礼に成長、多くの見物客も集めています。
時代の先端を走る町に地域の伝統行事が融合し、新たな魅力が生み出されているのです。
(西木浩一)
図5-11-4 現存する山車人形「頼義」
弘化3年(1846)松雲斎徳山作 写真提供:NPO法人赤坂氷川山車保存会