目次
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第5章 近世
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第12節 発掘された寺院跡
大寺院跡の地中の様子
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図5-12-1 上行寺跡・上行寺門前町屋跡遺跡の遺構検出状況
冨士山上行寺は、もとは小田原に創建された日蓮宗寺院で、昭和37年(1962)に伊勢原市に移るまで高輪地区の名刹(めいさつ)のひとつでした。その跡地で発掘調査がおこなわれ、上行寺に先行する寺院の存在が明らかになるとともに、境内造成の様子や境内の空間構成、墓地造営の経過、寺院での活動や生活の一端、将軍家をはじめとする武家や公家、文人墨客(ぶんじんぼっかく)との関わりが確認されました。
〈→『通史編』近世(上) 第三章〉