第13節 町方支配を支えた人びと―町名主と家主

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 江戸町方を支配する町奉行所の役人は、南北両奉行所を合わせても与力が50人、同心が200人といった規模でした。50万人を優に超える人びとを支配・統治する町方役人は随分と少なかったのです。これを補い支えたのが町名主や家主といった存在でした。本節では、町方(まちかた)支配のしくみとその担い手たちの姿に注目してみましょう。