第14節 町の姿を探る

136 ~ 136 / 278ページ
 江戸時代後期になると江戸には1,600を超える町が成立しており、港区域にはそのうち271の町が所在していました。その分布は都市を詳細に描き込んだ「切絵図」というエリアマップによって確かめることができます。しかし、切絵図によっても町については町名が記されるのみで、その内部の様子は具体的に描き込まれていません。ここでは神谷町を素材として江戸の町の内部を探っていきましょう。