第17節 町の職人――(いもじ)

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 江戸時代を職人の時代と呼ぶことがあります。なかでも天下の総城下町江戸には、国内の各所から職人が集められ、また集まってきました。港区域にも、桶屋、畳屋、大工、左官などのさまざまな職人が居住し、多様な仕事に携わっていました。鍋釜や梵鐘などの鋳物生産に当たった鋳物師も、こうした職人です。ここでは、芝田町で操業を始めた鋳物師を中心に、遺跡発掘調査の成果を交えながら、江戸の職人の姿をみていきます。