目次
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第5章 近世
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第17節 町の職人――(いもじ)
土地に残された鋳物師の仕事
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図5-17-1 芝田町五丁目町屋跡遺跡検出の炉跡
第一京浜と三田通りが交わる札(ふだ)の辻交差点から、第一京浜をやや品川方面に向かった山側に芝田町五丁目町屋跡遺跡があります。ここで鋳物の土型を焼いたと考えられる炉跡が3か所で検出されました。これらは規模の大小はありますが、ほぼ円形で、25~35cmほど掘り込まれ、中央に横穴が開けられています。内面や床面に粘土帯が厚く貼られ、壁面や底面、あるいは横穴の入り口や内部の土は高熱によって赤変していました。
〈→『通史編』近世(下) 第四章〉