目次
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第5章 近世
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第19節 江戸の外国公館―その景観と移り変わり
外国公使を迎えた山門
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図5-19-1 東禅寺の山門
ベアト撮影、文久3年(1863)、長崎大学附属図書館所蔵
外国人カメラマンによって撮影されたイギリス公館・東禅寺の立派な山門です。梁間(門の奥行)三間一尺五寸(約6m)、桁行(幅)六間三尺(約12m)というスケールをもつ(「文政寺社書上」)山門は、江戸時代は大名を、幕末には外国公使を迎えることになります。江戸に初めて開かれた「大使館」は、意外にも「和風」な、しかしながら威厳ある外観をそなえていたのです。
〈→『通史編』近世(下) 第六章〉