図6-9-1 日露戦争・新橋停車場前の凱旋門
『日露戦争写真画報臨時増刊 満洲軍凱旋写真帖』(博文館、1905年) 資料提供:国立国会図書館
多くの市民が凱旋する軍隊を歓迎した。
この写真は、明治38年(1905)12月18日に発行された『日露戦争実記』(博文館)の臨時増刊『日露戦争写真画報臨時増刊・満洲軍凱旋写真帖』に掲載されたものです。「新橋の凱旋門に市民の歓迎」というタイトルのもとに「さすがに広き新橋停車場前の広庭も、真に立錐(りっすい)の地を存せず、以て如何に市民が凱旋軍の歓迎に熱心なるかを見るべし」との説明文が添えられています。この凱旋門は東京市が建設したもので、間口58尺(17.5m)、奥行き26尺(7.8m)、軒高さ42尺(12.7m)。内部は木造、外部は漆喰塗りで、正面緑門形の上に、横に「凱旋門」の3大字を顕したものでした。
〈→『通史編』近代 第二章〉