図6-11-1 火災延焼状況(加工)
『大正大震火災誌』(警視庁、1925年)付図
国立国会図書館デジタルコレクションより転載
大正14年(1925)7月31日発行の警視庁編『大正大震火災誌』の2枚の付図のうちの一枚「火災延焼状況」です。太線で囲った区域が市域拡張前の東京市域です。発火点や延焼方向、焼失地域などが図示されています。即時消し止められた火災は数えるほどしかなく、激震と同時に発生した市内136か所の火災の大部分は、消火されることなく3日間延焼し、市域の半分近くを焼きつくす、「古今未曾有」(警視庁)の大火となりました。
〈→『通史編』近代 第三章〉