区民の避難誘導や警備に尽くした東京市連合防護団

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図6-13-1 東京市連合防護団機関誌『空の護』創刊号
『都史資料集成』12(東京都公文書館、2012年)所収
東京都公文書館所蔵


 
 東京市連合防護団の機関誌『空の護(まもり)』創刊号(昭和10年3月31日)の表紙です。絵柄はおそらく昭和9年(1934)9月1、2日の両日実施された防空演習の記録写真で、空からの毒ガス攻撃に対して団員が防毒マスクを装着して消毒作業に従事しているところだと思われます。訓練計画には「なるべく多数の飛行機を実施地区上空に飛翔せしめ各種の投下弾を落下せしめ同時に地上においては各種発煙剤をもってその状況を現示しこれに応じ各種訓練を実施せしむ」とあります。団報創刊号は全166頁。発行者である東京市連合防護団の本部は、芝公園23号地の東京市教育局内に置かれていました。
〈→『通史編』近代 第三章〉