防護団は東京市の行政区画にしたがって区ごとに編成され、区防護団はこれを防護分団に、防護分団はさらに班に区分し、区防護団をもって東京市連合防護団を編成するものとされました。区防護団長には区長が、連合防護団長には東京市長が就任しました(図6-13-2)。
青年団、少年団、婦人会、町内会、医師会など関連団体を一丸とした各区防護団を基幹に編成された東京市連合防護団は「我等の帝都は我等で護れ」をスローガンに、その活動基金250万円のすべてを市民の寄付でまかなう自治防空組織として出発したのでした。
図6-13-2 芝区の防護団
『目で見る港区の100年』(郷土出版社、2013年)より転載