都会の中の漁師町

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図7-7-1 昭和37年(1962)頃の雑魚場(ざこば)


 
 晴れた日に、多くの子どもたちの歓声が響く本芝公園は、昭和45年(1970)に埋め立てられた堀の跡地につくられました。埋立て前、この辺りは中世の頃から漁業に携わっていた人びとが暮らす漁師町で、明治4年(1871)から5年にかけて鉄道敷設のための築堤がつくられるまで、東京湾に面していました。埋立て前の昭和37年頃(1962)の写真に、堀に浮かぶ多くの漁船や天日干しされている漁具など、都会の一画にたたずむ漁師町の姿をみることができます。
〈→『通史編』現代 第十章〉