第8節 芝浦から発信される「都市のイメージ」

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 東京には、幻の築港計画がありました。
 世界に冠たる近代都市を目指す明治政府は、現在の港区芝浦周辺に広がる海域にその主港を構えようと考えました。結果的にこの築港計画は実現しませんでした。しかし、当時の国策がこの領域に大きなポテンシャルを見出したという事実は、その後多くの東京の「都市のイメージ」がこのウォーターフロントから発信されていく必然性を予見するものでした。ここでは、水際に立地する港湾倉庫に焦点を当てて、その詳細を見ていきます。