都市を稼働させるエネルギー

254 ~ 255 / 278ページ
 こうした地形、交通、ライフスタイル等を複層的に重ねる構造は、広義な都市インフラと捉えることができます(図7-9-4)。しかしながら、どれだけインフラの定義を拡張しても、現実の都市空間である以上はそのしくみを稼働させるエネルギーが必要です。大規模オフィスや商業施設の地下駐車場が多い港区は23区の中でも比較的多くの自動車二酸化炭素を排出している現実があります。その削減を含めて消費エネルギーの総量を減らし、一部は循環させるエネルギーインフラが次に求められる東西方向のインフラのひとつと言えるでしょう(図7-9-5①・②)。
(渡邊大志)
 

図7-9-4 港区が目指す将来都市構造図
『港区まちづくりマスタープラン』(2017年)を一部加工

図7-9-5① 緑と水の豊かなうるおいの創出(方針図)
『港区まちづくりマスタープラン』(2017年)を一部加工

図7-9-5② 環境負荷の少ない都市の形成(方針図)
『港区まちづくりマスタープラン』(2017年)を一部加工