例言

1 大串遺跡は,茨城県東茨城郡常澄村塩崎に所在する.
2 本調査は,(仮称)『大串貝塚周辺におけるふれあいのまちづくり』に伴なう確認調査である.
3 確認調査は,昭和63年11月25日に開始し,平成1年1月21日に終了した.
4 確認調査の面積は約3,000m2である.
5 確認調査は,常澄村教育委員会が井上義安を発掘担当者とし,大芦あさ・水谷 正・小堤静江・鈴木浩子(調査補助員)の協力を受けて実施した.
6 本書に掲載した写真は,井上義安・内藤 彰が撮影したものである.
7 石器類の材質は,一部のものにつき茨城大学理学部地球科学科の斉藤登志雄・田切美智雄の両教授に鑑定を依頼した.
8 遺物の整理と図面の作成は,発掘終了後,大洗町髭釡遺跡調査団事務所,常澄村文化財収蔵庫,那珂湊市橿原神宮社務所を使用して行った.
9 出土遺物は,常澄村教育委員会の責任で保管されている.
10 接合資料は,出土地点番号(遺物番号と同一),表裏関係(表△・裏▽・立ち〓),床上レベル(計測単位cm)の順で記載した.
11 住居址内出土遺物の種類を次の記号で区別した.
 ●土師器・■縄文士器・○紡錘車・◎土錘・〓管玉・□鉄製品・△軽石・▲自然石