例言

1 大串遺跡は,茨城県水戸市塩崎町に所在する.
2 発掘調査は,市道常澄8-1495号線の改良工事に伴うもので,「大串遺跡発掘調査委託契約書」に基づいて実施した.
3 発掘調査は,平成6年2月23日に開始し,同年3月28日に終了した.
4 発掘調査の面積は約1,500m2である.
5 発掘調査は,水戸市(市長 岡田 広)の委託により,井上義安(日本考古学協会員)が担当者,鈴木浩子が補佐員となって実施した.
6 本書に掲載した写真は,井上義安,鈴木浩子,内藤 彰が撮影したものである.
7 出土品の整理と図面の作成は,発掘終了後,大串貝塚ふれあい公園L・E・Cセンターにおいて行った.
8 出土遺物は,水戸市教育委員会の責任で保管されている.


凡例

1 住居址の番号は,同一遺跡における資料の取り扱いに混乱が生じやすいので,第二次発掘調査(昭和63~平成元年)に後続する番号とし,今回発見した11軒の住居址については,第六号住居址から番号を付した.
2 接合資料は,出土地点番号(遺物番号と同一),表裏関係(表△・裏▽・立ち〓),床上レベル(計測単位cm)の順で記載した.
3 住居址内出土遺物の種類は次の記号で区別した.
  土師器●・須恵器○・紡錘車〓・球状土製品〓・管玉□・鉄製品〓・石製品△・自然石▲・縄文土器〓
4 土器の断面を墨で黒く塗りつぶしたものは須恵器をあらわす.