4 歴史時代の遺物

 4 歴史時代の遺物(第三六図)
 先般県教育財団が発掘した北屋敷(きたのやしき)遺跡(古墳を含む)が隣接しており,奈良・平安時代の住居址5軒,溝状遺構2条を調査している.この遺跡の周縁に含まれることを考えれば,本期の遺物が出土しても当然である(『一般国道6号東水戸道路改良工事地内埋蔵文化財調査報告書I』平成5年3月).
 021は須恵器の大型甕の口縁部で,縁帯部が下方に大きく張りだし,口縁部に波状の沈線が描かれる.022は口縁部と高台部を欠く盤であり,8世紀の後半から9世紀に比定できるものと思われる.023は略円形の棒状土製品(半欠)でカマドの支脚に使われたものである.

第三七図 墳丘断面実測図(2)