秀吉政権下で54万石の領主となった佐竹氏は江戸氏を滅ぼし,太田から水戸に府城を移した。慶長7年(1602),秋田に転封になるまで,わずかに13年間という短期間ではあったが,水戸は名実ともに常陸の中心地となり,近世の城下町が形成された。佐竹氏は北関東随一の大大名として領国を経営し,のちの水戸藩繁栄の基礎をつくりあげた。
佐竹氏の時代
秀吉政権下で54万石の領主となった佐竹氏は江戸氏を滅ぼし,太田から水戸に府城を移した。慶長7年(1602),秋田に転封になるまで,わずかに13年間という短期間ではあったが,水戸は名実ともに常陸の中心地となり,近世の城下町が形成された。佐竹氏は北関東随一の大大名として領国を経営し,のちの水戸藩繁栄の基礎をつくりあげた。