第3部の工事費については,水道調査臨時委員会の試案250万円に対し,市会では昭和4年度に74万円,同5年度に117万円,同6年度に93万円を支出する予定の総計284万円と決定した。その内訳はつぎのようで,公債の利子支出を特設した以外ではポンプ場工事費と浄水場工事費を減額し,事務所費用と予備費を増額している。(「市会議決書謄本」)公債は元金の償還は3年据置くため,6年度まではその利子だけ34万円の支出であり,これは直接工事と関係がないので,実際の工事費は250万円となる。
これを議決された市会議案第43号「水戸市水道費継続年期及支出方法」「水戸市継続費水道費収支計算表」によってみると,つぎのようになる。支出を大きく事務所経費,水道布設工事費,公債の利子と3つに分けると,中心は当然のことながら79.9パーセントを占める布設工事となる。なお,この事業の特色か自己資金がなく借入れを主とするため,事務所経費より公債の利子補給が大きい。これは1つの問題点である。
年度ごとの支出予定では,表のように初年度は測量及び製図関係と建築関係,電話設備,2年度は工事費関係の割合が多い。最後年度では事業の進展にともなって借入金が多くなるため,その利子支払いが増加する。これに対し用地費や建築費は,初年度が支出の中心であったために,この段階での計上は最低となっている。
給料関係,需用費関係,用地費関係の内訳については表のようになっている。